SOUND TRACK-RIFU-

ローカルサウンドトラックを作ります。

利府町の街並みや佇まい、愛着を音に翻訳して曲に仕上げ、地区の数だけ曲数にするサウンドトラック制作を5ヶ年計画で考えています。利府町には23の地区があるので最終的には23曲入りのサウンドトラックになります。出来上がったものは「SOUND TRACK-RIFU-」と冠して町内外に向けて販売する予定です。

作曲の基本はまちあるき+ディスカッション。楽器は使わない。

サウンドトラックの制作者は、皆さんです。
各楽曲(地区)をつくる毎にワークショップを開催し、集まってもらった皆さんと一緒に曲をつくります。
まずは、つくろうとする曲(地区)のイメージを掴むために、現地にフィールドワークへ出かけます。
現地で見つけたもの、感じたことをよく記録・記憶してください。フィールドワークから帰った後は、チームでディスカッション。まちで見かけた・感じたことが多く挙がると思います。

  • 「人がいっぱいいて賑やかだったね」
  • 「人はそんなにいなくてのどかだった。」
  • 「色んなお店がたくさんあった。」
  • 「緑が広大に広がっててキレイだった」
  • 「海に近くて風はしょっぱかった。」
  • 「古い古民家や神社があった。」
  • 「高台の空気が澄んでいて気持ちよかった。」
     等々

それから次に言葉や感覚を音に翻訳します。「●●の、のどかな感じはギターだよね」「◯◯の、女性的な感じはピアノじゃない?」「***は活気あったら、ハードロックのリズム隊が要るかなー?」等など、言葉や感覚を自由に音色に変換させてください。
楽器をやったことあるとか、音楽を詳しく知っていること等はいっさい関係ありません

みんなでつくりみんなで納得しよう。

ディスカッションの結果は一度作曲家や音楽家に手渡します。そして返ってきたラフ案をもとに再度ディスカッションします。みんなでつくった1曲です。納得が行くまで何度も何度も意見交換しましょう。そして納得の1曲が完成。

その前後の期間には他の地区を回っている別チームが、同じように一生懸命曲作りに励んでいます。

全部で23地区回りたい。

利府町には23の地区があるので、この作曲ワークショップは23ケース敢行し、すべての地区の曲が入ったアルバム、サウンドトラックを完成させたいです。そのためには多くのみなさんのワークショップ参加をお待ちしています。

(例)「花園」SASAKI SHOTA

作例として、私が幼少期に住み慣れ親しんだ「花園」を曲にしました。当時、花園は夏休みになるとこどもたちが早朝から山や森に分け入ってカブトムシを探しました。今でもこのエピソードが根強く心に残っています。この時期この地区特有の早朝の涼しさを抑えめのドラムで、少年のウキウキする心情をアコースティックギターで、森の神様なんかがいるかも知れないという神秘性をバイオリンで構成し、アコギとバイオリンが2大メインパートとして走り抜ける感じに仕立てています。

イチバン伝えたいこと

私は音楽を用いてまちづくりという仕事に関わっています。「音楽」「まちづくり」どちらも敷居が高く感じる方が多いですがそんなことはありません。

私がよく関わるマルシェイベントではよくこどもから大人まで体験できるものづくりのワークショップがあります。でも音楽づくりのワークショップに関してはほとんど見かけません。しかしながら私が出会った中で音楽が嫌いな人もいないので、その矛盾を不憫に感じていました。音楽は好きな人が多いから、それが自らの手でも創れるようになったらきっと楽しいだろうなと考えるようになりました。

曲をつくること、まちをつくること。いずれも個人個人の(みなさんの)自己実現欲求と、自己表現欲求によって成り立ちます。みなさんの「何かつくりたい!」「何かを変えたい!」という一歩が寄り集まって細胞になり、1つの作品を生み出すのです。そういった、あなたにできることの可能性を音楽ワークショップで感じてもらいたいと、このサントラ制作を企画しました。