心因性発声障害について

  • 声を発することが全くor一部できなくなり会話や発声に困難を要する。
  • 慢性的なストレス、短期間内での大きなショックの連続、普段から言いたいことが言えない性格が発症しやすい。
  • 声帯や呼吸器官、消化器官などに異常は見られない。
  • 特に治療法は確立されてないが、精神療法と音声療法が行われる事が多い。そのため回復に要する時間は1周間〜数十年と幅広い。






私事(経過と今後の活動方針について。BCC配信したものと同文)

(BCCでピンポイント送信しています。)

いつもお世話になっております。NPO法人リフ超学校代表理事、作曲家、元・tsumikiコーディネータ、そしてCROWNのささきしょうた(佐々木将太)です。

【連絡した理由】

この度のご連絡は、後述する私の当面の活動や影響する心身状況に関する周知とご支援お願いでした。団体や地域、音楽の関係者の不安を煽ることを最小限に留めるために、SNS等での公開制ではなくピンポイントBCCとしました。

【私事・経過】

BCC受信者の方の多くはご存知かと思いますが、私は先日R5年度まで利府町の利府町まち・ひと・しごと創造ステーション tsumikiに勤務しておりまちづくり関連の業務に従事していました。
そのなかで昨年度は仕事上の葛藤や悩みがピークに達する年でもあり体調が何割引きにかにもなり、最後は心療内科に通院しながらの勤務でした。
それが働きぶりに現れたとは思いますが、今年度の契約更新は叶わず、私は泣く泣く開館から愛した施設を辞しました。また、リフ超学校の年度末大一番のイベントを終えたり、大小様々な別れがあったり「喪失」にまみれた年度末、年度始だったと振り返っています。

今は、リフ超学校と音楽活動以外は「春休み」を頂いています。
しかし、実際療養に入ると、春休みとは名ばかり。気楽なお休みという当初の予想とは程遠く、次々と悲しいニュースに耳を塞ぎたくなる生活が始まっています。
その中で、新しく感情や器質の「バグ」も増発しています。

まず、感情面です。これまで、仲間や近親者の活躍やがんばりを一緒に喜ぶということも生きがいだったのですが、この感情が消失し総て「嫉妬(≒怒り)」「劣等感」「孤独感」という感情に反転するバグが起きています。
なかなか周囲の喜びを自分ごととして捉える事ができなく「みんなのステップアップが結果的に私の役割や居場所、存在理由を奪ってしまうのでは」という恐れから起こるバグです。

次に器質面です。先日4月9日に気晴らし久しぶりにカラオケに行ったことが早期発見のきっかけとなったのですが、声がうまく出ないです。初日は歌だけだったのですが、翌日以降は話し声も若干出にくくなる感じが続いています。まずは周囲に迷惑はかけられんと、コロナの検査をしたのですが陰性、次に耳鼻咽喉科に駆け込んでこれまた検査をしたのですが、異常なし。胃カメラ、MRIとあらゆる面から原因を突き止めようとしましたが、なかなか簡単では有りませんでした。
4月22日に上述のかかりつけの心療内科の診察にて「心因性発声障害」が疑わしいことがわかりました。

心因性発声障害は、口腔機能、消化器官機能はなんら問題ないうえに、慢性的ストレスや大きなショック、言いたいことが普段から言えてない人がなりやすいと言われているそうです。また歌手、教員、アナウンサーが患いやすいとも言われており、私も「歌手」という呼び方は大げさですが歌う頻度は多い方ですし、教員も経験してきましたし、tsumiki業務やリフ超学校活動も「よく話す」仕事柄なので、そのあたりもひっかかってるかと、疑っています。この症例は画期的な治療法がないので治るまでの期間は1週間〜数十年と言われています。

この短期間に私の身に次々と起こったショックや喪失はひとつひとつが大きく、かけ算する数も多く、私の心と声を砕くには充分過ぎました。

【今後の活動方針】

NPO法人リフ超学校についてはそれぞれのプロジェクトに素晴らしいメンバーが揃いつつあるので、変わらずかつ新しい活動もどんどん打ち出して行きます。
代表の私ひとり倒れたとてあまり支障はありません。

個人としての作曲・編曲作業も支障ありません。
打ち合わせ、会議、講師、委員会、ファシリテーション、イベント補助等の仕事も電話のような音声通話オンリーではなかったり、会場や規模によってマイク等補助具があれば差し障りありません。

音楽(バンド)活動に関してはボーカルというパートとの相性上少しお休み(リハビリ・訓練含む)頂きたいと思います。CROWNがRIFU ROCK FEST.に復活する計画や同バンドの最初で最後のアルバム「THE LAST STORY」制作に関わっていた皆さんにはご迷惑おかけし、申し訳ないです。治療期間がはっきりしないのと、健康や安寧や、声が出ない現実と向き合う勇気が取り戻せてからようやく再始動の準備になるかと、思います。

このとおり活動分野によって支障のあり・なし差異はありますが、分野に関わらずすべてのみなさんのご支援を、今必要としています。
心因性発声障害は「言いたいことが言えない人がなりやすい」と上述しましたが、これはほんとうにその通りで、いままで皆さんの問いかけ「大丈夫?」「問題ない?」「ごめんね」にすべて『大丈夫!』と応えたことが間違いだったと、今更気付かされました。なので今、正直に支えがほしい気持ちを呼びかけさせて頂いています。

【最後に】

皆様変わらずご支援をお願いします。どうか私の声を返してください。私の声が帰ってこれるようご支援ください。これ以上の「喪失」を予防、対処できるよう手を貸してください。
そのために役割をください。存在する理由を、きっかけだけでも与えてください。
私に限らず、皆様におかれましても時節柄体調を崩しやすい時期なので、ご自愛ください。”ご自愛”で済まない場合は、ちゃんと私のことも呼んでください。

ささきしょうた(佐々木将太)